にこ~るブログ
2021.10.01
「ありえないほどうるさいオルゴール店」

 大分過ごしやすい気候になりました。「読書の秋」という言葉がピッタリ合いますね。今回のにこ~るブログは、書籍を紹介いたします。

 「お客様の心に流れる音楽が聞こえる」というオルゴール店の店主と、そのオルゴール店を訪れる、様々なお客様の物語です。『ありえないほどうるさいオルゴール店』作者は瀧羽麻子さんです。

 

【『ありえないほどうるさいオルゴール店』内エピソード「よりみち」あらすじ】

フリー写真素材ぱくたそ

ある小さなオルゴール店に、1組の親子が来店した。息子の悠人(ゆうと)はオルゴールのシリンダーの動きに興味津々。

「動いているほうが、音が見えるからおもしろいですよね」と店主が言う。その一言を聞き、母親の美咲は思わず「一ついただけますか?」と店主作成のオリジナルのオルゴールを注文する。

店主曰く、オルゴールの曲は「お客様の心に流れる音楽」を使って作成するとのこと。

先天性の難聴を持っている悠人。彼の心に流れる音楽を聴いてみたいと思う美咲。

――果たして、悠人の心に流れている音楽とは……?

 

 短編の1つ「よりみち」というお話に、難聴の少年が登場します。難聴の子供を育てる母親の心情も垣間見えます。全体的にファンタジーな雰囲気で、ほっとするお話となっております。また、「よりみち」以外にもとてもほっこりするお話が詰まった短編集になります。

 本書では、オルゴール店の店主が「お客様の心に流れる音」が聞こえるという設定にはなっています。実際には、「周囲の音が聞こえすぎてしまう」ということで、苦労されている方もいらっしゃるようです。「音が聞こえすぎてしまう」という人がいるということに、私自身が気づかされた作品でもあります。

 

『ありえないほどうるさいオルゴール店』の文庫版が最近発売されました。https://www.gentosha.co.jp/book/b13527.html

 更に続編の『もどかしいほど静かなオルゴール店』も発売されたそうです。https://www.gentosha.co.jp/book/b13805.html

 

 まだまだ、家で過ごす機会が多いです。ふさぎ込んでしまいそうな時、是非読んでみてください。