にこ~るブログ
2021.07.09
第10回手話寺子屋オンライン講演会

 第10回の講師は、弊社手話寺子屋講師でもある小倉が担当いたしました。テーマは「小倉流子育て~ろうコミュニティの重要性~」です。

 

 小倉曰く「ろうコミュニティのおかげで子供たちを育てることができた。」とのこと。

 そんな彼女の3人のお子さんたちの印象的なエピソードと、出身学校である栃木県立聾学校(※1)についてのお話、そして、何故ろうコミュニティが重要かについてお話しいただきました。

(※1)栃木県宇都宮市にある栃木県唯一の聾学校。昭和43年から「同時法(※2)」で、ろう教育を行なっている。

(※2)同時法…口話法に手話と指文字を加えた組み合わせを特徴としている。読話,音声増幅,手話,指文字によって教えられる。(聴覚障害支援ガイド【コミュニケーション】http://www.kagayaki.akita-pref.ed.jp/chokaku-s/rouguideEX/

 

 栃木聾学校の教育方針が、幼稚部では日本語を獲得させるため指導は手話ではなく指文字で行なうとのことで、家庭でも語彙力テストが行われたそうです。しかし小倉は、「指文字だけでコミュニケーションが取れるだろうか?」「聴者が子供たちの小さな手で速く表される指文字を読み取ることができるのだろうか?そしてできなかった場合、語彙力が低いと判断されてしまわないだろうか?」と疑問に思い、家庭での指導の方法に悩んでいたそうです。

①たまたま次男の友人のお母様(コーダの方)から、「指文字で表すよりも、手話で表した方が確実に伝わるから絶対手話は必要です!」とアドバイスされた。

②手話で話すと指文字よりも子供たちの反応が良く、すぐに伝わった。

③小倉自身が聴者のお母様より口話で厳しく育てられた経験があったため、子供たちが学校で習った指文字が間違っているのを見て「正しい」指文字を厳しく教えていくのに心苦しさを感じた。

 以上の理由から、家では手話でコミュニケーションを取った方が良いと思い、手話のみの会話に変えたそうです。そしてその教育方針は、家族間だけでなく、ろうコミュニティ内も言えるのではないか、と気が付いたそうです。それからは、ろうコミュニティは沢山あるので、子供たちを積極的に連れて行ったそうです。

 

 小倉は「ろうコミュニティだけでなく、地域コミュニティも大事」とも話していました。ろうコミュニティの中から学ぶこともありますが、同時に地域コミュニティでの聴者との交流を通じて学ぶこともあるからとのことです。また、子供達には常に、感謝をすること、相手のモチベーションを下げないように配慮すること、考えて行動することを心がけるよう伝えているそうです。

 最後に、小倉が使用していたパワーポイントにはスカイダイビングをしている人々が空中で手を取り合っている写真が載っていたのですが、その写真を指して「この写真のように一人一人手を取り合っていくのが大事ですね」とおっしゃっていました。

 

 講演会にいらっしゃった皆様、ありがとうございました。

 第11回の講演会は718日。講師は大矢暹(ススム)氏です。募集終了してしまいました。申し訳ありません。

お申込みしてくださった皆様、ありがとうございました。

 第12回の講演会は参加者を募集しております。皆様のお申込みをお待ちしております。

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