にこ~るブログ
2021.12.17
第16回手話寺子屋オンライン講演会

 124日(土)、手話寺子屋講師の竹内幸代氏にご登壇いただき、第16回手話寺子屋オンライン講演会を開催いたしました。講演会のテーマは「ろう高齢者に伝わりやすい通訳をするためには」でした。

 

 

 竹内氏のご両親が、手話通訳無しで医師からの説明を聞く際に困ったことや、手話通訳の通訳した内容が伝わらなかった事例をご紹介いただきました。また、ご両親以外の、高齢のろう者のお話もいくつか例に挙げてくださり、とても具体的で理解しやすい内容でした。

 

 高齢のろう者がろう学校に通っていた時代は、口話教育がメインの環境で、手話は禁止されていました。口話の読み取りを間違えると先生に怒られるため、彼らの多くは、「分からなくても頷いてしまう癖」がついてしまっているそうです。

 また、高齢のろう者は、指文字を知らない人が多いとのことです。「血」を表す時に指文字の「ち」を使用することがありますが、通訳の出した指文字「ち」が何のことか分からず、病気の発見が遅れてしまったという例をご紹介いただきました。高齢のろう者に「血」について説明したい時は、例えば「赤」+「体から出血しているようなCL」(「出血」)、「赤」+「吐く」(「吐血」)というように表す方が通じるそうです。

 

 高齢のろう者の医療通訳をする場合、その内容が正確に伝わらないと、ろう者の命に関わる事態になりかねません。「分かっていないのに頷いている」と感じた時は、彼らの経験に基づいた出来事と関連付けられるような表現をしたり、彼らの生活や背景を考え、その方に合った表現に言い換えたりして伝えることも大切です。

 伝わらなかった例を沢山お話しいただけて、とても参考になる1時間半でした。アンケートの回答は大変好評で、第2弾をご希望されている方も多くいらっしゃいました。

 

 第17回オンライン講演会の参加者引き続き募集中です。詳細は下記URLからご覧ください。

オンライン講演会のページ

 

 皆様のお申し込みをお待ちしております。