- 2025.11.14
- 耳の中で鳴る音について(耳鳴り)
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手話のまち。弊社は11月6日、7日のみの出展でしたが、沢山の方にご来場いただきました。弊社ブースに足を運んでくださった皆様、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
さて、今回のにこ~るブログは、耳鳴りについてお話いたします。
【耳鳴りとは?】
耳鳴りとは、周囲で音がしていないのに、耳や頭の中で色々な音が聞こえる状態です。
耳鳴りの原因は、ストレス、疲れ、睡眠不足や騒音、筋肉の痙攣、加齢などがあり、ほとんどの耳鳴りは、命が危険にさらされることはないそうです。ですが、中には病気が原因で発生している耳鳴りもあるそうです。
【耳鳴りを伴う病気】
●耳の病気
・外リンパ瘻…内耳の一部に穴が開いて外リンパと呼ばれる液体が漏れ出し、めまいや耳鳴り、難聴の症状が出る病気です。この他、外リンパが漏れたことで正常な平衡感覚が保てなくなるため、嘔吐や気持ち悪さの症状が現れることがあるそうです。
●脳の病気
・片頭痛…片頭痛は、脳の血管の収縮・拡張が周囲の神経を刺激することで起きるそうです。周囲の神経を刺激するため、脳が興奮状態となり耳鳴りの症状が出やすくなるそうです。
・聴神経腫瘍…良性の脳腫瘍です。10万人に1人くらいの割合で発症すると言われていて、ふわふわとする浮遊性めまいや、片側だけの難聴、耳鳴りなどを伴うそうです。
(※)耳鳴りに伴い手足のしびれや舌のもつれ、物が二重に見えるなどのめまいの症状がある場合は、下記の病気の可能性が高いため、すぐに救急車を呼びましょう。
・脳梗塞、脳出血、脳腫瘍
●その他
・心因性のもの…音を認識する脳の部位の奥には感情を司る部位があり、大きなストレスがかかると音を認識する部位が活発化します。そのため、音の刺激がないにもかかわらず聴覚の感度が高まってしまい、耳鳴りの症状が出やすくなるそうです。
・自律神経失調症…ストレスによって様々な臓器の活動を調整する自律神経の働きが乱れ、心身に多くの不快な症状が起こる病気です。耳鳴りが症状の一つに現れることがあるそうです。
【耳鳴りと補聴器】
上記の病気以外で起きる耳鳴りの場合、静かな環境で際立って聞こえるので、あえて音のある環境を作り、耳鳴りの感じ方を軽くさせ慣れていく治療をすることがあります。TRT(音響療法)といいます。
補聴器を使うことでまわりの音が聞こえやすくなり、耳鳴りが気にならなくなるケースもあります。

【病院へ行った方が良い場合】
もし耳鳴りの他に下記のような症状がある場合は、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。
・耳鳴りの症状が長く続く(もしくは頻繁に繰り返している)
・耳の聞こえが悪くなった
・めまいや、ふらつきがある
・痛みや耳垂れがある
・頭痛・しびれがある(この場合は救急車を呼んでください!)
また耳鳴りは脳が「聞こえ」を補おうと、過敏になって起こることもあるため、50歳以降に高い音の耳鳴りが発生し、それが長く続くようでしたら、加齢性難聴の可能性が高いそうです。こちらも聴力低下がよりひどくなる前に、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。
◎当ブログにおける情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする場合は、適切な医療機関での受診をおすすめします。
【参考文献】
・耳の中から音がする原因は?考えられる疾病と治療法 – ファミリー補聴器 | 青梅の補聴器専門店 https://hochoki.family-megane.co.jp/nancho-nitsuite/miminakaoto/#i
・耳鳴りの種類・音の特徴について | MEDLEY(メドレー)
https://medley.life/diseases/topics/577081e738d9f5a0038ba13e/details/tinnitus-features/types/
・難聴・耳鳴の診断と対応―対応について―
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkotokeibu/124/10/124_1367/_pdf
・耳鳴りとは?急ぎ受診が必要な耳鳴りの見分け方や治療法を紹介|あだち耳鼻咽喉科
https://adachi-ent.or.jp/column/dangerous-tinnitus/
・耳鳴り:医師が考える原因と対処法|症状辞典 | メディカルノート
https://medicalnote.jp/symptoms/%E8%80%B3%E9%B3%B4%E3%82%8A
・キーンと高音、ザーと低音がする耳鳴りの原因や治療を医師が解説




