にこ~るブログ
2022.04.12
『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』

 今年のアカデミー賞にて映画『Codaコーダ あいのうた』が作品賞、脚色賞、助演男優賞(トロイ・コッツァー)の3部門を受賞したのは記憶に新しいですね。この映画をきっかけにコーダについて関心を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 今回のにこ~るブログは、コーダに関するお勧めの書籍『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』をご紹介いたします。

 

 本書の作者は、弊社のコーダ子育て支援の主催するオンライン企画の講演会にも講師としてご登壇いただいたこともある五十嵐大さんです。五十嵐さんの書籍は以前ブログにて『しくじり家族』をご紹介いたしました。本書は2冊目のエッセイになります。

 

 同じくコーダの宮澤典子さんが出版された『Noricoda波瀾万丈』に「コーダは実に多様であり、その仕上がりは十人十色である。(中略)それなのに、どこか共通項をもっている。(『Noricoda波瀾万丈』「はじめに」より)」とあるように、五十嵐さんと宮澤さん、お二人の生い立ちを取ってみても、共通している部分と異なる部分がありました。

 

 『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』は、五十嵐さんが幼少のころから、ご自分のご両親(本書では主にお母様とのお話)との関わりや、近所に住む聴者や学校の友人とのこと、ろう者の友人等を通じて考えてきた事を、30話のお話ごとに11つ丁寧に描いています。

 本書は五十嵐さん曰く「とある親子の格闘の歴史」とのこと。コーダについては勿論、コーダの目線を通じて見えるろう者の姿も語られています。是非、ご一読ください。

 

 下記サイトで一部試し読みが可能です。興味のある方は、是非お読みください。

幻冬舎プラス https://www.gentosha.jp/series/ronoryoshinkaraumaretabokuga